Rubyは終わった?将来性と今後の展望をまとめてみた

プログラミング学習者やプログラマ志望者にとって、どのプログラミング言語を選ぶかは大きな問題です。

数百もあるというプログラミング言語のうち、どのような言語が狙い目で、どのような言語に需要があるのか気になるところです。

その上、変化の激しいIT業界にあっては、求められる言語も時代によって変わります。

せっかくマスターしたと思ったら、「その言語はもう古い」などということになったら大変です。

そんな中、米国の求人サイト「Dice」による

消える可能性の高いプログラミング言語5選5 Programming Languages That Are Probably Doomed)」

で、将来性のないプログラミング言語のひとつとしてRubyが挙げられており話題になりました。

これについては日本では疑問の声も多かったようですが、近年「Rubyは死んだ」と言われることがあるのも事実です。

本当にRubyは消えてしまう言語なのでしょうか。この記事では、Rubyの強みと弱み、および今後の展望について見ていきます。

Rubyの概要と特徴

Rubyの概要と特徴

まつもとゆきひろ(“Matz”)氏が開発した日本発祥のオブジェクト指向言語です。

少ないコードで記述できることと、汎用性と柔軟性の高さから、多くの企業やサービスで採用されています。

Rubyで開発されたウェブサービスとしてよく知らているものとして、食べログ、Gunこosy、Airbnb、クックパッド、huluなどがあります。

Rubyの大きな特徴は、Ruby on Railsという優れたフレームワークを使えることです。

これによりアプリケーション開発において時間と労力を大幅に削減できるため、スピード感を重視するベンチャー企業、特にスタートアップ企業で幅広く採用されています。

また、「プログラミングを楽しむ(”enjoy programming”)」をコンセプトのひとつとしており、学びやすく、初心者に適していることも人気の理由のようです。

Rubyの将来性が不安視される要因

Rubyのランキング低下

冒頭にも書いたように、2019年7月末に公開されたDiceの「消える可能性の高いプログラミング言語5選」の中に、Rubyが入っており話題となりました。

同記事では、その理由として「過去18カ月間にTIOBEのランキングが9位から12位にまで落ちた(16位まで落ちたこともあった)」ことと、「Diceの過去1年間の求人データにおいてRuby関連の求人率が激減しており、2018年には56%も減少した」ことを挙げています。

しかし、数百もあるというプログラミング言語の中で、10位圏内から落ちたというだけで、「将来性がない」と決めつけるのは早い気がします。求人率についても、この記事の内容からだけでは、客観的な判断はできません。

ただDiceは以前からRubyに対しては否定的だったようで、2014年の記事「死の刻印を押された5つのプログラミング言語(5 Programming Languages Marked for Death)」でも「死ぬ可能性の高い言語」としてRubyを挙げており、その理由として「C系言語で育った人には、Rubyは習得しずらい」と指摘しています。

確かにRubyには構文や概念に独特の面があるようで、それを否定的にとらえる人もいるようですね。

しかし、逆にこれを評価する人もいますから、Rubyの特徴のひとつと考えるべきかもしれません。

Rubyの将来性と強み、弱み

Rubyの強みと弱み

いかなるプログラミング言語にも強みと弱みがあり、ひとつの言語ですべてをカバーするのは不可能です。

Rubyにも当然、強みと弱みがあります。

Rubyの強み

強みは次のとおりです。

  • 高速開発が可能で、スタートアップに最適
  • 優れたフレームワーク「Ruby on Rails」の存在
  • コミュニティが活発
  • 特に日本人にとっては、日本語での情報が豊富にあり、対処法を見つけやすい

Rubyの弱み

逆に弱みとしては次のようなものがあります。

  • 処理速度の面で他のプログラミクング言語に劣る
  • 大規模システムの開発には、開発と運用の安定性が高く実績もあるLAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)が採用されることが多く、RubyよりもPHPが主流となっている。
  • ビッグデータやAI関連に弱い

このように見ると、Rubyは大規模なシステムはあまり得意ではないかもしれませんが、それは「Rubyでは大規模開発ができない」ということではありません。

ただやはり、圧倒的にスタートアップの方が向いている、ということは言えるでしょう。

Rubyの今後の展望ですが、TIOBE Indexと並び広く利用されている、米国調査会社RedMonkによるプログラミング言語ランキング(The RedMonk Programming Language Rankings: June 2019)によれば、2019年6月期のRubyの順位は8位で、10位圏内に入っています。

また、Ruby on Railsの利用により短期間での開発が可能であるというRuby最大の特長は、今後もIT分野などで重要視されると思われ、特にスタートアップ企業でのRuby採用は続くと考えられます

特に日本では、Rubyがもともと日本で開発されたこともありRubyの人気は高く、今後もさまざまな企業やサービスで採用されることが期待されます。

まとめ:Rubyは将来性のある言語

Rubyは今後も需要が見込まれる

現在、プログラミング言語は数百種類あるといわれています。そのうえ、新しい言語が次々と開発されています。

その中でRubyは確実に一定の地位を獲得しており、一時期ほどの人気はなくても、今後も採用される見込みは大いにあると考えられます。

確かにRubyにあまり向いていない開発分野もありますが、逆にWebサービスを高速開発するならRubyは間違いなく選択肢に入ります。そのようなはっきりとした強みを持っていることは、他言語との差別化を図る上で重要なファクターとなるでしょう。

特に日本においては、もともとRubyが日本で作られたこともあって親和性が高く、今後も高い需要が続くと考えられます。