エンジニアハック https://media-architect.co.jp/engineer 初心者エンジニア・プログラミング学習者向けの日本最大級のプログラミングメディア Thu, 28 Mar 2024 11:07:12 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7.11 https://media-architect.co.jp/engineer/wp-content/uploads/2019/11/engineers-hack-1-150x150.png エンジニアハック https://media-architect.co.jp/engineer 32 32 目的で探す!おすすめプログラミング言語8選 https://media-architect.co.jp/engineer/about-programming-languages/ Thu, 28 Mar 2024 11:03:35 +0000 https://media-architect.co.jp/engineer/?p=803 IT技術やWebサービスは、日々進化しています。

それにあわせて、プログラミング言語も次々と新しいものができたり、既存の言語にも新しい機能が追加されたりしています。

たくさんあるプログラミング言語の中で、エンジニアとして学習するにはどのような言語を選ぶといいのか。

人気の言語から、最新の言語まで、目的別にわけてプログラミング言語を紹介していこうと思います。

何を作りたいか、目的を明確にする

どのプログラミング言語を学ぶかを考えた時に、大事なのは「何を作りたいか」です。
もちろん、とりあえずプログラムに触れてみたい、という場合もあるかと思います。

開発したいものにどのような言語が使われているのか、どのようなものを開発したいのか。目的を明確にすると、学ぶべき言語と方向性が分かってきます。
この目的をしっかりと明確にしたうえで、プログラミング言語の学習を進めていくようにしましょう。

プログラミング言語おすすめ8選

どんなエンジニアになりたいか、どのようなものを作りたいか。
簡単にですが、目的別でまとめたプログラミング言語のおすすめを8個紹介していこうと思います。

スマートフォンアプリやゲームを作成したい

Java

Javaはオブジェクト指向型のプログラミング言語で、AndroidアプリやWebシステム、社内の業務システムなど、幅広く使用されている人気言語です。
需要も高く、エンジニアとして身に付けておいて損はありません。

Javaはフレームワークも豊富です。特定のフレームワークの使用経験を必要とする企業も多いので、言語だけでなくフレームワークも一緒に覚えることをおすすめします。
「Play Framework」「Spring Framework」「Apache Struts」などが有名なフレームワークです。
興味のあるかたは、ぜひ一緒に勉強してみてください。

C#

Microsoft社のフレームワーク「.NET Framework」上で動作するオブジェクト指向のプログラミング言語です。Windows系のアプリケーションのシステム開発によく使用されています。C#を知っていると、ゲーム開発プラットフォームの「Unity」での開発も可能です。

Windows向けアプリケーション開発用にMicrosoft社が開発したVisual Studio という統合開発環境を使うことで、比較的簡単にアプリケーションを開発することができます。
学習の難易度は高めですが、ゲームのプログラミングなどもできるので、まだまだエンジニアの需要は高いです。

理解しやすいので、初心者にもおすすめのプログラミング言語です。

Swift

「Swift」は2014年に開発されたiPhoneやiPad向けアプリ向けのプログラミング言語です。
もともと、iPhoneやiPadの開発には、Objective-Cという言語を使っていましたが、よりシンプルな開発を可能にするためにSwiftが作られました。
開発には、Appleが提供しているXcodeという統合開発ツール(IDE)を使うのがおすすめです。

まだまだ新しい言語なので、iOSの開発だとObjective-Cの需要が多いですが、今後間違いなく需要が高まる言語です。

WEB系のサービスを作成したい

Python(パイソン)

PythonはGoogleの三大言語の1つです。
FacebookやGoogleで実際に使用されており、シンプルで読みやすいコードが特徴です。
初心者にもとっかかりやすいので、まずPythonを学んでみるのもおすすめです。

Pythonは、Webアプリケーションの開発から、機械学習の開発、IoTシステムの開発など、幅広く使用されています。
将来的にさらに需要が見込まれる言語で、技術者人気も高いプログラミング言語です。

PHP

Webアプリケーション開発において主流ともいえるプログラミング言語です。
後述するJavaScriptやHTMLと組み合わせることで、WEBシステムの開発が可能となります。
無料のフレームワークも多く、「 Laravel(ララベル)」や「Symfony( シンフォニー)」「CakePHP(ケイクピーエイチピー)」などがよく使用され、人気があります。
初心者でも、「画面で動く」システムが作れるので、勉強していく過程で、面白さと挫折しにくさがある言語だといえます。

最近、多くの企業やブログで使用されているWordPressもPHPで作られており、PHPを学んでいるとWordPressの様々なカスタマイズができます。

ただ、案件数も多いですが、使用できるエンジニアも多いので、希少価値は低めです。

Ruby

Rubyは、日本で生まれたスクリプト型のオブジェクト指向言語です。
「Ruby on Rails」というフレームワークを使用して開発を行うことが多いので、あわせて学んでおくとベストです。

日本人が開発した言語なので、ポータルサイトが日本語だったり、参考サイトや資料も豊富なのが初心者にもおすすめのポイントです。

JavaScript

これだけで何かが作れるというものではありませんが、WEBシステムを作るのであれば欠かすことができないのがJavaScriptです。
ホームページでのマウス操作時のアクションやエラーチェックなど、動的な要素を与えることができます。

フレームワークであるjQuery、JavaScriptのアプリケーションプラットフォームであるNode.jsや、Google Mapなどで使用されているAjaxなど、色々な機能が存在しており、WEBシステムにおいては汎用性の高い言語です。

HTML&CSS

HTMLは、ホームページを作成している言語です。
様々なタグを用いてコードを記述し、CSSでデザインを整えます。
JavaやPHPなどと組み合わせて使用されることも多く、WEBシステムを作るうえで、デザインにこだわりたい場合は、必須の言語です。

現在の主流はHTML5とCSS3です。
最近はPC向けとスマホ向けでデザインを切り替えたりすることも多く、HTML5とCSS3のスキル習得は、アプリ開発でもWEBシステム開発でも欠かすことのできないものとなっています。
基本的な知識だけでも身に付けておくと、きっと役に立つこと間違いなしです。

まだまだ新しい最新言語

前置きでも述べましたが、IT業界は常に新しい技術が生み出されています。
その中で、新しいプログラミング言語も次々と作られていきます。
将来を見据えるのであれば、参考資料や情報が少ないというデメリットはありますが、まだ技術者が少ない新しい言語を習得してみるのも、自分の価値を高める方法の一つです。
では、そんな新しい言語を紹介していきます。

Go言語

「Go」は、2009年にGoogleが開発したオープンソースのプログラミング言語です。
シンプルで軽く、コンパイルも早いのが特徴です。
クラウドストレージサービスであるDropBoxやYoutubeなどで使用されています。

年収ランキングで1位に輝いたこともある実績もあります。
初心者向けというよりは、すでにプログラミング言語を学んでいる人向けの言語ですが、今後インフラ構築などでもニーズの高まりが予想されています。

Kotlin(コトリン)

2011年にJetBrains社が開発したプログラミング言語です。
2017年にGoogle社がKotlinを公式のAndroid開発言語として採用したことで、今後Androidoのアプリ開発を考えている人には、欠かせない言語になります。
開発ツールであるAndroid Studioにも組み込まれています。
Androidoアプリは、もともとJavaで作成されていますので、Javaとの互換性があります。Javaで動いているシステムを、Kotlinに移行させる手間も少ないですし、また併用して新機能追加をKotlinでやることもできます。

Kotlinの特徴としては、Javaよりもシンプルで分かりやすく、コード量が少なくなるのがメリットです。
今後需要が高まっていく言語の一つです。

Scala(スカラ)

「Scala」は、Java仮想マシンのJVMで動く静的型言語です。
TwitterやChatworkなどが、Scalaで作成されています。
Javaのコード20行が1行で書けたりと開発効率がよく、処理も早い特徴があります。

オブジェクト指向言語と関数型言語を融合した言語といわれていますが、どちらも理解していないと、初心者にはScalaの習得は難しいところがあります。
学習方法としてはJavaをまずは理解して、そのあとに習得すると役立つと思います。

まとめ:学ぶ言語について目的から考える

いかがでしたか?
最初に選ぶプログラミング言語が、まったく興味のないものだった場合、挫折して次に進むことが難しくなることもありますので、学ぶ言語については最初にしっかりと考えることをおすすめします。
エンジニアを目指している方やキャリアアップを考えている方の、少しでも参考になれば幸いです。

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初心者向け!レンタルサーバーの種類と選び方を解説 https://media-architect.co.jp/engineer/rental-server/ Thu, 28 Mar 2024 10:34:20 +0000 https://media-architect.co.jp/engineer/?p=177 Webサイトを作ることになった場合、レンタルサーバーを使うのが一般的になっていますが、その選び方にまでしっかりとこだわっているでしょうか。

何となく選んでしまったり、キャッシュバックなどをあてにして選んでしまい、後で後悔することは以外と多いものです。

プログラミング初心者など、Webに関わる人なら知っておきたいレンタルサーバーの種類や選び方について紹介します。

レンタルサーバー選びのポイント

選び方

レンタルサーバーを選ぶ際に、判断基準となるポイントについて紹介します。

レンタルサーバーを選ぶ際には、共有プランやVPSなどさまざまな提供形態の中から選ぶことになります。

後述しますが、種類によってメリット・デメリットが異なりますのでよく考えて選びましょう。

スペック

HDDやメモリ、CPUなどハードウェアの基本スペックは処理速度を大きく左右するため非常に重要です。

高性能なサーバーであればその分価格も高くなりますが、提供するサービス規模が大きくなるほどユーザー体験に大きな差が出ます。

OS

レンタルサーバーではOSも選ばなくてはなりません。

共有プランであればほとんどの場合LinuxやUnix系のサーバーになりますが、Windowsサーバーを使いたい場合は別プランやオプションになる場合があります。

VPSや専用プランなど自分でサーバーを管理する必要がある場合にはOSの種類は大きな問題になります。

ネットワーク

レンタルサーバーはデータセンターで管理されていますが、そのデータセンターで使われているバックボーンのネットワークは利用時の安定性や体感速度に大きく影響します。

また、見逃されがちですが、データセンターの位置によってもサイトの反応速度は違います。

できるだけ日本国内のものを選んだ方が動作が快適です。

SLA

SLAはサービスの品質基準のことで、レンタルサーバーの場合は稼動率で表されることが多いです。

現在は99%以上がほとんどなのでどれも同じように思えるかもしれませんが、1年で考えると1%の違いは3.65日、時間にして90時間近い違いになります。

しっかり数字にこだわって選ぶことが大切です。

提供ソフト・サービス

レンタルサーバーでは、契約者が便利に利用できるようにさまざまなソフトやサービスが提供されています。

Webサーバーソフトや、データベースソフト、セキュリティのためのWAFなど提供されているソフトやサービスにも注意を払いましょう。

コスト

サーバーの利用料金は上記のさまざまな要因によって決まってきます。

詳細な比較をせずに選んでしまうと、格安でも質の低いものや、使いにくいものになりかねないため注意しましょう。

レンタルサーバーの種類

サーバーの種類

レンタルサーバー選びで大事なレンタルサーバーの種類について紹介します。

共有プラン

共有プランは、一台のサーバーを複数のユーザーが共有して利用します。

サーバーのシステム部分はサービス提供会社が設定、管理し、契約者は割り当てられたディレクトリのアクセス権のみを有します。

自由度は低いですが、管理の大部分をサーバー会社に任せることができるためwebの制作に集中しやすいです。

一方、他の利用者の利用状況によってサービスダウンやパフォーマンスの低下が起こることもあり、動作が不安定になりやすい点に注意が必要です。

VPS

VPSは仮想化された専用サーバーのことで、一台のサーバーを仮想的に複数のサーバーのように使います。

契約者は仮想化されたディスクにインストールされたOSの管理者権限を有し、自分で設定作業を行うことが可能です。

多くのプログラミング言語の利用や、特殊なソフトウェアの利用、さまざまな用途でのサーバー利用を考えている場合に適した形態です。

サーバー管理の知識が必要になり、サーバートラブルやセキュリティ上の問題も自己責任となりますので注意しましょう。

専用プラン

専用プランはその名前通り、一台のサーバーを契約者が一人で専有して使うことができます。

高機能なサーバーのスペックをフル活用することができるため、大規模サービスや負荷の高いシステムでの利用に適しています。

一方で、やはりサーバーの管理や設定が自己責任となるため、サーバーに関する知識や技術が不足しているとサーバーを利用するまでの設定に時間がかかったり、セキュリティ上のリスクが生じるなどデメリットがあります。

共有プランやVPSと比べて高コストになるのもデメリットです。

レンタルサーバーを扱う上で知っておくべきこと

意識

レンタルサーバーを扱う上では、サーバー選びは目的や予算によって答えが違ってくるということをまずは意識しておく必要があります。

ちょっとしたWebサイトやブログを作るだけなら共有プランで十分に機能します。

求められる機能やスペック仁応じて最適なものを選ぶことが大切です。

また、サーバー会社が提供するサービスは一定ではなく、機器のスペックが向上するに連れてよりよいものになっていきます。

そのため、契約しているサービスを維持し続けると、新しい提供サービスに比べて割高になるため、絶えず情報をチェックしておくと共に、サーバー移管のための技術や知識を身に着けておくことが大切です。

レンタルサーバーについてのまとめ

まとめ

レンタルサーバーはWebサイトやブログの制作には必須ですが、必要なスペックや予算はサーバーに求める機能によって異なりますので、基準をもって選ぶことが大切です。

また定期的に見直してより良いサービスに乗り換えていくことが運用コストを下げることにつながります。

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HTMLはどうやって勉強したらいいの?おすすめの勉強法3選! https://media-architect.co.jp/engineer/study-html/ Thu, 28 Mar 2024 10:32:23 +0000 https://media-architect.co.jp/engineer/?p=55 Webサイトを作るときに、必要になるものがHTMLです。

HTMLを勉強するにはどんな方法があるのか気になりますよね。

自分にあった勉強法を見つけると、普通に勉強をするよりも効率よくHTMLを学ぶことができるでしょう。

HTMLの勉強法は、本やWebサイトを読んで勉強するだけではなく、プログラミングのスクールで学ぶこともできるのです。それぞれの勉強法によって、特徴が異なります。

この記事では、それぞれの勉強法について解説させていただきます。

1.HTMLを気軽に学ぶなら動画がおすすめ!

動画

そもそもHTMLがどんなものかを簡単に勉強したいなら、動画がおすすめです。

HTMLを学ぶことができる動画はたくさんの種類があり、その中で基本的なことが押さえられているおすすめのものは「ドットインストール」です。

このドットインストールは、全15回の動画が用意されており、順番に見ていくだけでHTMLの概要がわかってしまいます。

ひとつひとつの動画の長さは短く、初心者の人でもわかりやすい内容です。

全15回のうちの前半は、HTMLでプログラミングするときの、ブラウザの使い方や画像の挿入の仕方などになっています。

後半になると、HTML内のコメントつける方法やリンクを挿入する方法もわかるのです。

このため、HTMLをこれから学びたいと考えている初心者にぴったりのものになっています。

ドットインストールの動画よりも丁寧にHTMLを学びたい初心者には、YouTubeにある「CreatorQuest」のHTML入門を見るとよいかもしれません。

CreatorQuestの動画は、一本あたりの時間が長いですが、丁寧にHTMLが解説されています。

動画の途中では、練習問題が用意されているので実際に手を動かしてプログラミングする機会も用意されているのです。

Youtubeには、CreatorQuest以外にもHTMLを学ぶことができる動画がたくさんあるため、自分の興味に合わせた動画を探してもよいでしょう。

自宅でゆっくりと勉強できるだけでなく、電車などのすき間の時間でも勉強できます。

2.基礎や基本をしっかり学びたいなら書籍やWebサイトがおすすめ!

書籍

せっかくHTMLを学ぶなら、基礎や基本からしっかり押さえたいと考えている人は、書籍を使って学ぶのがおすすめです。

HTMLの書籍には、動画やWebページにはのっていないようなことまで書かれているのです。

基礎や基本をしっかりと押さえながらHTMLを勉強したい人に適しています。

HTMLの書籍は、ページ数が多く分厚いものが多いですが、一冊勉強し終えるころにはHTMLのソースが書けるようになっているでしょう。

HTMLの書籍を学ぶ時間がない場合は、HTMLを解説しているWebサイトを読むのもおすすめです。

「やさしいホームページ入門」では、HTMLの基本的な説明から画像やリストの挿入方法までわかりやすく紹介しています。

このWebサイトを読むだけでも、十分にHTMLを勉強になるほどの内容になっています。

このWebサイトで勉強したら、実際に自分でHTMLを書いてみるとよいでしょう。

実際に自分でHTMLを書いてみると、どれくらいHTMLを理解することができたかもわかります。

さらに、自分で作ったHTMLをWebサイトにして確認することもできるため、成長を実感できるものです。

自分が成長していることが実感できると、やる気をあがりますよね。

3.実際にHTMLを書きながら学びたいならWebサービスがおすすめ!

Webサービス

動画や書籍を見てHTMLを勉強するのではなく、HTMLをプログラミングしながら勉強したい場合は、Web上でプログラミングできるWebサービスを利用することがおすすめです。

HTMLを勉強できるサービスとしてCODEPREPがあります。

CODEPREPは、インターネットに繋がっていればどこからでも勉強することができるサービスです。

章ごとに学ぶ内容が決まっており、順番にこなしていけば、HTMLが書けるようになっているでしょう。

最初の方は穴埋め形式でHTMLを書いて、問題に正解をしていきます。

さらに、問題を正解しても次の問題にいかずに、穴埋め以外の場所を変えるとどう変化するか体験しながら勉強することができるのです。

もし、わからないことがあれば、掲示板を使って質問をすることができるため、理解できずに詰まることはありません。

もっとマンツーマンでHTMLをしっかり勉強したい場合には、「TechAcademy」というスクールに入るとよいでしょう。

TechAcademyでは、毎週ビデオチャットを使いながらマンツーマンでHTMLの勉強することができます。

直接話をしながら、HTMLの勉強をすることができるため、より理解を深めやすいです。

HTMLの勉強方法まとめ

HTMLの勉強法として、動画や書籍を見て勉強する方法やWebサービスを利用して勉強する方法を紹介しました。

それぞれの勉強法によって特徴が異なるので、自分の環境にあった勉強をするとよいですね。

HTMLはWebサイトを作るときに欠かすことができないものです。

ぜひともHTMLを勉強して、自分でWebサイトを作れるようになりたいですね。

 

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httpとhttpsの違いとは?初心者向けにエンジニアが解説 https://media-architect.co.jp/engineer/about-http-https/ Thu, 28 Mar 2024 10:26:25 +0000 https://media-architect.co.jp/engineer/?p=197 Webサイトを開く際のURLは、「http://」で始まるものもあれば、「https://」で始まるものもあります。

httpもhttpsも通信のための規約(プロトコル)を表していますが、この両者の間にはどのような違いがあるのでしょうか。

わかるようでわからないhttpとhttpsの違いについて紹介します。

httpとhttpsのそれぞれの意味

意味

httpとhttpsについて、それぞれの意味をまず確認してみましょう。

http

httpは「Hyper Text Transfer Protocol」の略です。

httpは、文字や画像、動画などをサーバとクライアントの間で通信するときの規約(プロトコル)だと言うことができます。

主には80番のポートを使ってやりとりを行っています。

プロトコルが規定しているのは、通信データをダウンロードする手順や、そのデータの整合性を確かめるための仕組みなどです。

パソコンのOSの種類が異なっていた場合に、データをやり取りするための仕組みまで異なっていては情報の共有ややり取りが上手く進められません。

httpのようなプロトコルがあることによって、インターネットを利用するための環境に違いがあってもデータのやり取りや表示などに関しては問題が無いようになっているのです。

https

httpsはhttpの最後に「s」がついていますが、これは「Secure」の略で「安全な」という意味です。

httpsではSSL(Secure Socket Layer)やTLS(Transport Layer Security)というプロトコルを使っています。

これらのプロトコルには、通信内容を送信時に暗号化し、受信側で復号化する(暗号を読み解く)方法などが定められており、盗聴などの対策手段の一つとなります。

httpsではプロトコルを利用する際に、サーバー側に電子証明書が必要となり、それが本人であることを確認する証拠となります。

httpsは、httpに比べて「盗聴が難しい」「相手が本物である」ことを確認することができるようになっているため、通信が正確で安全に行えるという利点があるのです。

ただし、その半面送受信するデータ量が少々重くなり、処理に時間がかかるデメリットがあります。

httpとhttpsはこのように違う

https

httpとhttpsの違いについて簡単に紹介します。

暗号化の有無

httpもhttpsも主にはインターネットを使って情報をやり取りする際に使われるプロトコルですが、最大の違いは暗号化処理の有無にあります。

httpは暗号化されないのに対し、httpsは暗号化が行われています。

暗号化・復号化のためのパケットが必要になるため、httpsの方が送受信するデータ量が多くなり、またパソコンやサーバーでの処理量が増えます。

通信ポートが違う

httpとhttpsは通信ポートに違いがあります。

変更することは可能ですが、通常、httpは80番のポート、httpsは443番が使われることが多いです。

ポートはサーバーにデータが入ってくる経路であり、不審なパケット(データの塊)の検知やブロックに重要です。

相手の確認ができるか否か

httpでは、通信を行っている相手が誰であるかを判断することはできません。

httpsでは、電子証明書により、相手が本当に通信をしようとしている相手かを確認することができるようになっています。

電子証明書は発行に際して個人や組織の情報を登録する必要があるため、身元を偽ることができません。

検索結果の違い

現在は、偽物のWebサイトへ誘導する詐欺の手口が増加していることもあり、Webサイトが本物であることが確認できることを検索エンジンも重要視しています。

そのため、電子証明書が必要なhttpsで作られたサイトの方が検索結果として上位に出やすくなっています。

httpとhttpsの使い分け方

使い分け

httpとhttpsがどのように使われているか紹介します。

情報の内容によって使い分ける方法

Webサイトによっては、申込みフォームや問い合わせのように、個人の情報などのデータを入力して送信するページでhttpsを利用しているものがあります。

通信を安全に行う目的で昔から取られている方法ですが、現在はサイト全体をhttpsで利用できるように構築することがスタンダードになっています。

ただし、データ量が大きくなり電子証明書も必要となるため、検索でヒットすることを重視しない仲間内の情報共有サイトなどではhttpで作られることも多いです。

リダイレクト(転送)の条件として使う方法

httpsを標準として使う動きがあるとは言え、基本的にhttpsで接続できるサイトはhttpでも接続することは可能です。

逆にhttpで接続できるサイトでも、httpsで接続しようとするとサーバー証明書などが無い場合には不審なサイトとして警告が出るようになっています。

そのため、リダイレクトを行う条件としてhttpから始まるURLを指定しておくとインターネットを利用する多くのケースに対応することができます。

フリーWi-Fiでは利用のためのページへ転送する仕組みとしてhttpから始まるURLの入力が使われるケースが多いです。

正しい相手か確認する

身に覚えのない相手からメールなどが届き、特定のURLに誘導された場合は必ずhttpsになっているか確認しましょう。

大事な情報を扱うサイトは基本的にhttpsを利用しています。

また、URLを確認するだけでなく、電子証明書の内容も確認してください。

偽物のサイトがhttpsでの通信を行っている場合、そのサイトに表示されている企業や団体の名称と証明書の内容が異なっていることがあります。

セキュリティ保護のため

httpは通常、利用するポートが決まっているため、悪意のあるハッカーはそのポートで行われる通信に対して情報収集を行います。

httpsでは利用するポートが違うため、ハッカーの攻撃を受ける可能性が低くなります。

より安全にしたい場合、利用するポート番号を変える場合もあります。

httpsは攻撃を受けた場合にも強いですが、攻撃をされないためにも効果的です。

ただし、利用するアプリによってはポートの変更によって不具合が生じることもあるので注意しましょう。

httpとhttpsの違いについてのまとめ

まとめ

httpとhttpsは、インターネット上で通信を行うための規約です。

基本的にhttpsを利用することが推奨されていますが、日本ではまだ実装率が低くなっています。

電子証明書の取得は有料になりますが、無料で実装できる「Let’s Encript」のようなサービスも出てきているので上手く活用しましょう。

それぞれの意味や使い方を正しく理解することで、インターネットだけでなくhttpやhttpsを利用したサービスをより良く活用することができるようになります。

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プログラミングが初めてでもできる!JavaScriptの勉強法を紹介 https://media-architect.co.jp/engineer/study-javascript/ Thu, 28 Mar 2024 09:44:29 +0000 https://media-architect.co.jp/engineer/?p=70 JavaScriptは、ブラウザ上で動くプログラミング言語です。

Webサイトを作る上で重要ものはHTMLやCSSといったものを思い浮かべるかもしれませんが、JavaScriptも同じくらい重要なものになります。

JavaScriptの特徴として、ユーザーがWebサイトで操作をしたときに動作するものが多いことがあげられます。

例えば、Webサイトの画像をクリックすると、拡大して表示することができます。

このように、Webサイトを作る上で欠かすことのできないものであるため、勉強をしておくと役立つでしょう。

JavaScriptの勉強法は、スクールで勉強をする、本を購入して勉強をする、Webサイトを見ながら勉強するなどがあります。

勉強法によって得られるメリットが異なるため、自分にあった勉強法を見つけてみてください。

1.プログラミングが始めてならスクールがおすすめ

JavaScript_ソースコード

これからプログラミングを始めようと考えている人は、スクールに入って丁寧にJavaScriptを勉強することがおすすめです。

JavaScriptを学べるスクールはたくさんありますが、その中からプログラミング始めてでも、スムーズに勉強がすすめられる「CodeCamp」と「KENスクール」を詳しく紹介します。

CodeCampの1番の特徴は、場所を問わず個人レッスンを受けることができることです。

始めての人でも手厚いサポートを受けながら、勉強ができるようになっています。

個人レッスンであるため、自分が困っていることや悩んでいることが相談しやすいです。

レッスンを行う講師は、確かな技術力を兼ね備えた現役のエンジニアです。

基礎から最新の技術まで幅広く対応しており、技術に関する不安はありません。

現在CodeCampでは、無料体験レッスンを実施しているので、興味がある人は一度レッスンを受けることをおすすめします。

KENスクールは、オンラインではなく実際に校舎に行って、1対1の個別指導でJavaScriptを勉強できるスクールです。

KENスクールの校舎は、北海道、東京、神奈川、愛知、大阪にあります。

個別指導あるため、生徒の反応の様子を見ながらレッスンを進めてもらえます。

オンラインのレッスンに不安があるような人におすすめのスクールです。

こちらも無料体験レッスンを実施しているので、参加してみるとよいでしょう。

2.しっかりと基礎から学びたいなら本を使った勉強がおすすめ

勉強

JavaScriptを基礎から学びたいなら、本を使って勉強するとよいかもしれません。

本を使って勉強するメリットは、基礎で覚えておきたいJavaScriptの仕組みが不足なく書かれていることです。

Webサイトだと簡単に書かれていることも、本だとしっかりと書かれていることも多くあります。

このため、基礎だけでなく、応用の実践的なプログラミングを学びたい人も本が大切です。

JavaScriptの本はたくさん販売されており、自分に適したものを選ばないと使い物にならないものになってしまいます。

そこで、JavaScriptを勉強するのにおすすめの本をいくつか紹介します。

プログラミングを始めて勉強するなら「スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング」がおすすめです。

始めてJavaScriptを勉強する人でも困らないように、プログラムコードの上に説明のふりがながつけられています。

ふりがなを読めばコードの意味がわかるため、始めての人でも安心して勉強ができます。

JavaScriptをしっかりと基礎から学ぶなら「開眼! JavaScript ―言語仕様から学ぶJavaScriptの本質」を読んで勉強することもおすすめです。

JavaScriptの特徴である継承やスコープチェーンなどをわかりやすく解説した一冊になっており、この本を読めばJavaScriptの大まかな概要を把握することができるでしょう。

また、JavaScriptとJavaScript以外の言語との違いを把握したい人にも適した本です。

3.試しにJavaScriptを勉強したいならWebサイトがおすすめ

Webサービス_勉強

JavaScriptのプログラムを作成してみたいと考えているなら、Webサイトを使うとJavaScriptの勉強が手軽にできます。

Webサイトを使って勉強するメリットは、すぐに始められることです。

そこで、JavaScriptの説明がわかりやすいおすすめのWebサイトを紹介します。

「JavaScript入門-パズルネット智慧」は、始めてJavaScriptを勉強する人を対象としており、できるだけ専門用語を使うことなくJavaScript説明をしています。

さらに、Webサイトで実際に使うことを想定しているため、実践的なことにも対応しているのです

このWebサイトをもとに、JavaScriptを書いて動かすだけでも勉強になるため、少しでも気になった人は試してみてください。

一通りWebサイトのことができたなら、実際にWebサイトに使ってみてもいいですし、より深く勉強するために本を購入してもいいと思います。

JavaScriptの勉強法まとめ

JavaScriptの勉強法は、スクール、本やWebサイトを使う方法があることを紹介しました。

それぞれの勉強法によって時間や費用などが異なるため、自分の環境にあった方法を選んで勉強をすることが大切です。

初めてプログラミングをする人には、スクールに入って基礎から丁寧に勉強することをおすすめします。

JavaScriptはWebサイトの動作を裏側から支えており、今後も必要であり続けます。

勉強をしておくと、役に立つことは間違いないでしょう。

 

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【経験者が語る!】未経験からのITエンジニア転職のポイントを解説 https://media-architect.co.jp/engineer/career-change-it/ Thu, 28 Mar 2024 08:54:25 +0000 https://media-architect.co.jp/engineer/?p=449 あなたは、「手に職を持つならITエンジニアがいいのではないか」とIT業界への転職を検討していませんか。

しかし、未経験で転職できるのか、未経験から転職してもやっていけるのかなど、不安は尽きないと思います。

そこで、今回は完全未経験からエンジニアに転職した私が、転職するために意識すべきポイントついて紹介していきたいと思います。

少しでもITエンジニアを目指している方の参考になれば幸いです。

IT業界へ転職したい理由と目的を明確にする

IT業界への転職

転職先を決めるにあたってまず考えたいのは、どのようなITエンジニアになりたいかということです。

  • ・ホームページデザインなどのWEB系エンジニア
  • ・AIやビッグデータといった先端技術を持つ機械学習系エンジニア
  • ・業務系システムのエンジニア

など、なりたいエンジニアの方向性によって探す転職先と学習すべき内容が違ってきます。

まずは、何を会社に求め、自分が何をしたいのか、目標と目的をはっきりさせましょう。

目標や目的がはっきりさせることで、面接で伝える内容にも具体性が出ます。

また、IT関連の会社といってもその種類も数も様々ですので、自分の目標が達成できる会社か、やりたいことができそうかを判断する基準を明確にできます。

 

ただ、最初のうちはやりたいこととは違う内容の業務につくことも多くあります。

自分はどのような目的で転職したいのか、転職先に求めるものは何なのかをはっきりさせつつ、柔軟性とどこかで妥協できるだけの余裕も持つようにしましょう。

ITエンジニアに転職するための手段を決める

転職の手段

では、IT業界へ転職するための活動方法にはどのようなものがあるのか。

代表的なものをメリット・デメリット含めてみていきたいと思います。

民間の転職サイトを利用する

リクナビNEXT、doda、マイナビなどの大手転職サイトを利用すると、会社の採用担当者と直接のやり取りになりますので、会社の雰囲気をつかみやすいというメリットがあります。

デメリットとしては、自分で全てやりとりをやるというのは手間がかかるという点があります。

最近ではIT会社専門の転職サイトに登録しておくだけで求人情報が届くスカウトの仕組みなどもありますので、自分の条件にあったサイトを探すといいでしょう。

ちなみに、IT業界専門の転職サービスについては、別の記事で解説しています。

エンジニアハック

「異業種からIT業界へ転職したい」 「未経験からエンジニアになりたい」 あなたがそんな風に考えたとき、どのように会社を探…

転職エージェントを使用する

リクルートやマイナビなどが行っている転職エージェントを利用すると、ホームページでは公開していない募集情報を見せてもらえたりします。

ただ探すより、エージェントに登録することで、職務経歴書のサンプルをもらえたり、オンラインで職務経歴書を作成することができるシステムを使えたりします。

またエージェントが話をしっかり聞いてくれるので、希望条件を伝えやすいし、会社についての雰囲気や情報が分かりやすく、また面接についてのアドバイスなどもしてもらえます。

メリットは多いですが、直接会社とやりとりはできないので、選考に落ちた場合の理由などが不明なままになることもあります。

IT業界への転職に向けてプログラミングの勉強をする

勉強

全く何も知識のない未経験よりは、プログラミングの知識を持っていたり、少しでも学習をしている方が印象もよく、採用率も上がります。

専門学校に通ったり、独学で勉強したり、プログラミングの勉強方法は様々です。

インターネット上にも情報はたくさんありますし、オンライン講座などもあります。

実際に実務につくと、勉強とは違うことも多く、また必要な知識や求められるスキルが高くて、苦労することも少なくはありませんが、できる範囲で少しでも自分で学習をしておくようにしましょう。

独学で勉強する

本を読んだり、ネットで調べたり、オンライン講座を受けたりと、独学での勉強方法もかなり充実しています。

しかし一番大事なのは、まず作ってみることです。

まずは手を動かして、最低1個は形として動くプログラムを完成させてみることが、プログラミング学習の早道です。

本を選ぶ際も、用語や知識だけではなく、実際にプログラムを作って動かせる内容が載っている本を選ぶといいでしょう。

ちなみに、独学で勉強する場合におすすめの本については以下記事でまとめています。

エンジニアハック

この記事を読んでいるあなたは、 「転職に有利」 「副業ができる」 「ITに強くなりたい」 などの理由でプログラミングに興…

プログラミングスクール、専門学校に通う

独学だけでは、解決できない課題等で挫折してしまうことがあるので、多少独学で理解ができたらプログラミングスクールや専門学校の無料体験へ行ってみましょう。

ちなみに、おすすめのプログラミングスクール、専門学校については以下記事でまとめています。

エンジニアハック

プログラミングを学ぶにあたり、プログラミングスクールを検討している人は多いのではないでしょうか。 独学で勉強する方法もた…

 

エンジニアハック

プログラミングを学んでみたいと思っている方や、IT業界への転職を考えている方で、プログラミング専門学校を検討される方も多…

OJTを利用する

OJTと呼ばれる、実務を行う中で研修をしていくシステムを持っている会社などであれば、未経験でも実際に現地で勉強しながら仕事をすることができます。

OJTに取り組んでいる会社を探してみるのも一つの方法です。

まとめ:IT業界への転職は、意欲や向上心、目的をしっかり持つのがポイント

まとめ

ITエンジニアは転職したら終わりではありません。転職後も、常に学び続ける姿勢を持ち続けなければなりません。

実務から学べることも多いですが、それ以外にも情勢を見て、自分なりに新しい知識や情報収集をし続ける必要があります。

最近であれば情報セキュリティ関連の知識なども、持っていればアピールのポイントになります。

未経験の場合は、どれだけスキルアップに対する意欲や向上心があるかを求められますので、自分の進みたい方針をしっかりと定めて目標を決めたうえで、転職活動を行いましょう。

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Javascriptで何が作れる?スマホアプリやjavascriptの例を紹介。 https://media-architect.co.jp/engineer/javascript-can-be-made/ Thu, 28 Mar 2024 08:35:09 +0000 https://media-architect.co.jp/engineer/?p=1774 この記事を読んでいるあなたは、

・Javascriptでどのようなことができるのか
・Javascriptでスマホアプリが作れるのか
・そもそもJavascriptとはどんな言語か

上記のように考えているかもしれません。

そもそもJavaScriptとは何なのか。
JavaScriptという名前を聞くと、一瞬Javaの仲間かと思う人も多いのではないでしょうか。
実はJavaという言葉が付いているだけで、Javaとは全く別物のプログラミング言語になります。

この記事では、あなたにJavascriptがどのような言語で、できることや作れるアプリには何があるのかを紹介していきます。

Javascriptとは

Javascriptで何が作れる

歴史

JavaScriptはもともとNetscape Navigatorというブラウザ専用に開発された「LIve Script」という言語でした。当時大人気だったJavaにあやかって、その名前がJavaScriptになったといわれています。
いまでは、InternetEvplolerやGoogleChromeなど、いくつもあるブラウザで動く言語です。

ただ、ブラウザによっては動かない機能などもあり、現在もバージョンアップが続けられています。

特徴

JavaScriptは、WEBページにおける複雑な動作を可能とする言語です。詳細は後で紹介しますが、動的にコンテンツを更新したり、CSSスタイルを変更したりすることができます。

JavaScriptは、とても身近なところで使用されています。
パソコンや携帯電話、スマートフォン、テレビ、車など、身近にあるデバイスに搭載されている言語でもあります。

JavascriptとHTML

HTMLやCSSを学ぶと、そこに必ずと言っていいほどついてくるのがJavascriptです。
HTMLは、ホームページを作成する上でページ構成を行う言語です。そこにCSSが加わることで、文字の色や背景色の色といったレイアウトやデザインを追加します。そして最後に、その静的なページに動きを与えるのがJavaScriptです。

HTMLやCSS、JavaScriptなどは、サーバー側ではなく、クライアントPC側で実施される言語になります。

JavaScrtpyのライブラリ

Javascriptで何が作れる

JavaScritを使用したライブラリをいくつか紹介していきます。

Ajax

JavaScritのライブラリの一つです。
Asynchronous JavaScript + XML の略で、ブラウザ内で非同期通信を行ないます。バックグランドで様々な操作を行えるので、画面遷移を伴わない動的なWebアプリケーションの実現が可能となっています。
Google Web ToolkitやjQuery、SpryなどのAjax用アプリケーションフレームワークがあります。

jQuery

JavaScriptコードををより簡単に記述できるように、設計されたJavaScriptのライブラリの一つです。
ブラウザの違いを意識する必要はなく、Ajaxの処理なども簡単に記述することができます。HTMLの部品操作も簡単に行えます。

JSON

JSONとはJavaScript Object Notationの略で、JavaScript のデータ定義文をベースとしたテキストベースのデータ交換用フォーマットです。
Java, PHP, Ruby, Pythonなど、様々な言語において使用することができます。

Javascriptで画面に動きを加える

Javascriptで何が作れる

では、実際にJavaScriptでどのようなことができるのか、紹介していこうと思います。

ポップアップウィンドウ

WEBページで利用される、メッセージ画面や確認画面、広告の表示などに使用されるものです。ネット販売のサイトでフォームを入力した際に、エラーがある項目をポップアップで表示したりするのもJavaScriptによるものです。
わざわざページを遷移して、1ページ作る必要もなく、使用する側にもストレスを与えずに画面の動きが円滑になるので一番良く使用されます。

Googleマップの表示

Googleマップを掲載したホームページを見ることは多いと思います。
お店や会社など、GoogleMapを埋め込む際に、Javascriptが使用されています。手順は、GoogleMapからAPIキーを取得し、地図を表示させるコードをJavaScriptで記述します。
該当の場所にピンをたてたりすることもできますので、ホームページ作成においてはよく使用されるJavaScriptの一つです。

画像のスライダー

ホームページで画像をスライドさせる機能や、画像をクリックしたら拡大するようなものもJavaScriptのライブラリの一種であるjQueryで使用されています。

Googleアナリティクス分析

サイトにどれだけの人が訪れたかなどを分析するシステムであるGogle Analythicsの組み込みにもJavaScriptが使用されています。

Javascriptでアプリを作る

JavaScriptでは、ブラウザの動作だけでなく、アプリを作成することもできます。
JavaScriptでゲームアプリを作成できる開発環境を紹介します。

Unity

Unityは、WindowsとMacの両方で動作するゲーム開発環境です。
もともとはJavaScriptが使用できたため、いまでも検索するとUnityとJavaScriptの組み合わせが引っかかってきます。
しかし、昔から開発している人であればともかく、いまから開発しようとしてUnityを入れた場合、JavaScriptは使用できません。もともと、Unityでは「C#」「JavaScript」「Boo」の3つのスクリプトが使用可能でしたが、現在はUnityを使用する場合はC#一択となっています。

Monaca

Monacaは、HTML5、JavaScriptなどで開発な可能なゲーム開発環境です。
iOSとAndroidの両方の開発が同時に可能であり、開発の環境がクラウドに準備されているので、開発側の手間も省ける便利さがあります。
デバッガーも準備されているので、HTML以外の言語は苦手という人におすすめの開発環境です。

React Native

React Nativeは、Facebookが作成したオープンソースのモバイルアプリケーションフレームワークです。
iOS / Androiのどちらでも動くアプリを開発でき、Facebook以外にInstagramやSkypeなどの開発のこのReact Nativeで行われています。
JavaScriptの中のUI管理フレームワーク「React」を使用して開発を行います。
紹介してきた中では、一番高難易度な開発環境ともいえます。

Javascriptは、画面に動きを与えたりアプリを作ったりできる

Javascriptがどのような言語で、できることや作れるアプリには何があるのかを紹介してきましたが、いかがでしたか?

フロントエンドエンジニアであれば、確実に覚えておきたい言語です。またライブラリの一つであるAjaxを使用すれば、サーバーサイドでも動作が可能となるので、WEB関連の技術を身に着けたいエンジニアには必見となる技術です。
また、難しそうなスマホアプリも開発ができる言語でもあります。

ぜひJavaScriptを覚えてみてはいかがでしょうか。

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IoTのセキュリティ対策 https://media-architect.co.jp/engineer/security-of-iot/ Thu, 28 Mar 2024 08:21:21 +0000 https://media-architect.co.jp/engineer/?p=1080 近年急速に普及しつつある「IoT(モノのインターネット)」。これは、さまざまな機器をインターネットでつなげることにより、遠隔でそれらのデバイスを制御・操作・認識できるようにする技術です。

IoTを利用することで、たとえば帰宅前にエアコンや照明を点ける、買い物中に冷蔵庫の中身を確認するといった日常的なことから、外出中にカメラで部屋の中の様子を確認して子供やペットの安全を確認する、遠隔医療サービスで家にいながら診療が受けられるなど、さまざまなことが可能になります。

その一方、サイバー攻撃や不正アクセスなどセキュリティ面での問題も指摘されています。

たとえば、防犯カメラをハッキングされて映像をのぞき見されたり、医療IoT機器から医療データが盗まれたりするといったプライバシー侵害の恐れや、最悪の場合、ネットワークに侵入されて個人情報が洩れるといった危険性も無視できません。

この記事では、IoTのセキュリティ問題について見ていきます。

IoTはセキュリティ対策が難しい


IoTのセキュリティ対策は難しいと言われています。それはなぜでしょうか。

まず、IoTでは機器の種類が多岐にわたります。システムレベルでセキュリティが強化されてきたPCなどの通信機器とは異なり、IoT機器の中にはまだセキュリティ対策が十分に施されていないものもあります。

十分に保護されていないIoT機器は、マルウェアへの感染や不正アクセスなどの脅威に弱くなってしまいます。

また、インターネットに接続される機器の数が多いため、ネットワーク侵入の入り口となるエンドポイントが増えます。その結果、侵入する入口を見つけやすく、また侵入経路も多様化します。

さらに、IoTではそれぞれの機器が別の機器やシステムと相互に連携し合っているため、一度システムに侵入されると、その影響が広い範囲に及びます。

特に家電などはマルウェアに感染にしても気づきにくく、「踏み台」として悪用されてしまう危険もあります。

IoTのセキュリティ対策が難しい理由

多くのIoT機器は、これまでパスワードを設定しなくても安全に使用できていました。そのため、ユーザー側が脅威を認識しづらいという面があります。

また、IoT家電などはITリテラシーがあまり高くない人も使用するため、適切なセキュリティ対策がとられていないことも珍しくありません。トレンドマイクロでは、IoT機器のセキュリティ対策として、次のことを推奨しています。

  • ネットワークに接続されたすべてのデバイスとその詳細情報を一覧にまとめること
  • 初期設定のパスワードと設定を変更すること
  • 修正プログラムを適用すること
  • ネットワークを分離すること

この中でも特に、初期設定のパスワードを推測しにくい独自のものに変更することが最も重要です。

また、ネットワークの安全性を保つにはすべての機器についてセキュリティ対策を行う必要がありますが、IoTでは機器も数も大きくなる傾向があり、一部の機器が無防備な状態のまま残ってしまう可能性があります。

同上のトレンドマイクロでは、IoT機器に対する攻撃のリスクを下げるための対策として、脅威の有無をチェックするツール「オンラインスキャン for Home Network」を無料で提供しています。ネットワーク全体の安全性を保つため、このようなツールを使用することも考えてみる必要があるでしょう。

メーカー側の対応についても問題が指摘されています。

たとえば、ユーザーから敬遠されてしまうことを恐れ、ユーザーによるパスワード設定を必須とせず共通のパスワードを初期設定していたり、製品によっては、デフォルトユーザー名やパスワードがインターネット上に公開されていたりすることもあります。

その他、ハードコーディングによりユーザーがパスワードを変更できない、通信が暗号化されていないというケースも見られます。

さらには、メンテナンスを容易化するために設けられているバックドアが不用意な状態で残されている場合もあり、それが機器の脆弱性につながる危険も問題視されています。

IoT機器を狙ったハッキングの例

マルウェア「Mirai」

2016年10月、米国のDNSサービス企業DynがDDoS攻撃を受け、Amazon、Twitter、Netflixなど複数の大手ウェブサービスが5時間にわたって通信不能となる障害が発生しました。これは、同社のIoT機器がマルウェア「Mirai」に感染したことが原因です。

Miraiは、IoT機器を標的とするマルウェアで、IoT機器を感染させてボットネットを形成し、DDoS攻撃を行います。2016年9月にソースコードが公開されたことから、亜種も相次いで出現しました。

海外では、一般市民の日常生活に影響が出る例も報告されています。

ベビーモニターのハッキング

アメリカでは、ベビーモニターのハッキングが複数起きており問題となっていますが、「赤ちゃんを誘拐する」と親を脅迫するケースまで発生しています。

DDoS攻撃で暖房が停止

フィンランドのラッペーンランタでは、2016年11月、ビル2棟で、暖房や水温を管理するコンピューターがDDoS攻撃の被害に遭い、暖房が停止してしまったということです。

ラッペーンランタの11月の平均気温は約2°Cとのことで、最悪の場合は健康への被害も懸念される状況でした。

対話型人形が「スパイ機器」と疑われて販売差し止め

ドイツでは、インターネットに接続すると会話などができる子供向けの対話型人形「カイラ」が、「スパイ機器」として悪用される危険があるとして、連邦ネットワーク庁に使用が禁止されました。

実質的な被害は出ていないということですが、それにもかかわらず販売が差し止められたということは、それだけ、当局が潜在的な危険性を警戒しているということでしょう。

河川用監視カメラのハッンキグ

日本では、2018年4月下旬、河川の水位を監視するなどの目的で設置されていた監視カメラが、不正アクセスのため制御ができなくなり、画面に「I’m Hacked. bye2」というメッセージが表示されるといった被害が、複数の自治体から報告されました。

いずれの場合もデフォルトのパスワード設定を変更せずに運用していたということで、同様の被害は全国で60台以上報告されています。

まとめ:IoT機器のセキュリティには十分注意を

暮らしやビジネスを便利にしてくれるIoTですが、一方で安全上のリスクも存在します。

システムレベルでのセキュリティ対策が整っているPCなどと比べ、IoTは不正アクセスやハッキングなどの攻撃に対してより大きな脆弱性が存在します。

現時点で確実にハッキングを防ぐには、ユーザー側の認識と対策が不可欠です。

最も重要なことは、インターネットへの接続時にパスワードを再設定し、推測しにくいものに変更することです。また、必ずすべてのIoT機器についてセキュリティ対策を実施しましょう。

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ネットワークエンジニアが勉強すべき資格5選!役立つ資格を一覧で紹介 https://media-architect.co.jp/engineer/networkengineer-qualification/ Thu, 28 Mar 2024 08:00:52 +0000 https://media-architect.co.jp/engineer/?p=162 おすすめのプログラミングスクール【無料あり】エンジニアが解説!プログラミングスクールおすすめ5選

ネットワークエンジニアは、資格が必要な職業ではありませんが、その知識やスキルを証明するものとして資格は大切です。

高度な知識や技術を持つネットワークエンジニアは人材市場でも高く評価されています。

ネットワークエンジニアを目指している方、または現職のネットワークエンジニアの方は、スキルアップやキャリアアップを見越して、資格取得を考えてみてはいかがでしょうか。

ネットワークエンジニアが勉強すべき国家資格一覧

ネットワークエンジニア関連の国家資格

ネットワーク関連の国家資格は、経済産業省の所管となるIPA(情報処理推進機構)によって認定されています。

ITパスポート

業務でITに関わる人が、基本となる知識を体系的に修得するための資格で、IT系の資格として入門レベルの位置付けとなります。
IT関連について全くの初心者である場合は、ここから学習を始めるのが無難です。

人材市場などではあまり評価の対象にはなりません。

基本情報技術者

「基本情報技術者」は、ITに関する基本的な知識や技術を身に着けたことを表す資格です。

管理者の指示に従って業務を遂行できるレベルの初級のエンジニアを意識したレベルとなっています。

しかし、その分IT全般に関する幅広い基礎知識が求められるため、しっかり学習しなければ合格はおぼつきません。

ネットワークについても基本的な知識が身につきます。

資格取得者は、ITに関する基礎が整っている人材として評価されます。

より高いレベルを目指したい人は、上級資格である「応用情報技術者」資格の取得を目指して学習してみると良いでしょう。

ネットワークスペシャリスト

「ネットワークスペシャリスト」は、その名称が示す通りネットワークに関するプロフェッショナルを認定する資格です。

資格取得者は情報システムにおけるネットワークシステムの企画から開発、運用、保守の場面で、高い知識と技術を駆使してリーダー的な役割を果たすことが期待されます。

ネットワークに関する知識だけでなく、要求を正しく理解してネットワークの設計に落とし込む理解力や、様々なネットワークの評価、改善、ベンダー活用の能力なども求められます。

ネットワークスペシャリストは人材市場で高く評価される資格ですが、その分難易度は高くなっており、受験者の15%程度となっています。

ネットワークエンジニアが勉強すべき民間資格一覧

ネットワークエンジニア関連の民間資格

ネットワーク関連の資格は、ネットワークを扱う企業が専門家を認定する資格も多くなっています。

シスコ技術者認定

シスコシステムズが認定している民間資格で、ネットワーク全体はもちろん、シスコの製品に関する知識について認定するものです。

世界的なネットワークベンダーであるため、世界中のどこでも評価される資格です。

シスコシステムズの製品はネットワークを扱う企業なら対応することも多く、この資格を持っていることで業務知識があると判断できます。

そのため、雇用する側も安心して雇用することができます。CCNA、CCNP、CCIE、CCArなどのレベルに分かれています。

LPIC

LPIC(Linx技術者認定試験)はLinux Professional Instituteが認定している資格ですが、サーバーや様々な端末、時にはネットワーク機器の管理端末もLinuxで作られていることがあるため、学習しているとそれだけ現場での対応力が高まります。

ネットワークエンジニアが勉強すべき資格一覧をTスキル標準に当てはめると

各資格の位置づけ

ITスキル標準は、IT技術者のスキルを標準化してキャリアアップや採用のために役立てることを目的としたものです。キャリアフレームワークは、技術ごとに資格とそのレベルを対応させ評価しています。

レベル1~7まで設定されており、レベル1は情報技術の初心者レベルで、レベル7になると世界で通用する技術者であることを意味します。

上記で紹介した資格で、ITスキル標準の中で格付けされているものとしては、

レベル4:ネットワークスペシャリスト
レベル3:シスコ技術者試験(CCNP)
レベル2:基本情報技術者、シスコ技術者試験(CCNA)
レベル1:ITパスポート

となっています。
レベル4は独力で問題を解決に導けるハイレベルプレーヤーであり、後進の育成に貢献できるレベルです。

レベル3は、要求された作業を独力で遂行できるレベルの技術者で、一般的にネットワークエンジニアで一人前として扱われるのはこのレベルからです。

レベル2は上位者の指導のもとに特定の作業を担当するレベルです。

こうしたレベルを頭に入れておくと、キャリアアップのために必要な資格がわかりますので、自分の分野のITスキル標準は確認しておくことをおすすめします。

ネットワークエンジニアが勉強すべき資格一覧まとめ

まとめ

ネットワーク関連の資格は、国内で認められている国家資格もあれば、世界的なベンダーが提供している民間資格もあります。

どちらが評価されるかは企業にもよりますが、業務上役立つベンダー資格はエンジニアの場合は評価されやすく、コンサルタントなどは国家資格が評価されやすいです。

キャリアパスを考えつつ、資格を学習やスキルアップに役立てましょう。

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IoT(モノのインターネット化)とは?※現役ITコンサルタントが語る https://media-architect.co.jp/engineer/about-iot/ Thu, 28 Mar 2024 07:54:44 +0000 https://media-architect.co.jp/engineer/?p=377 IT業界への就職や転職を目指している方、IT業界で働く方なら、「IoT」というキーワードを聞いたことがあるのではないでしょうか。

IoT(モノのインターネット)とは、PCやモバイル端末だけでなく、ありとあらゆるモノの組み込まれたセンサーを通じて得られた情報により、自動的に色々なモノを制御するシステムのことをいいます。

例として、スマート家電が挙げられます。

エアコンに取り付けられたセンサーにより検知した室温・湿度等の情報を、利用者がスマートフォンやPC上で確認し、端末上でエアコンを操作すると、その情報がエアコンに伝わって、利用者の操作通りにエアコンの動きが変えることができる、そんな製品はすでに実用化されています。

これがIoT技術の一つの活用例です。

IT業界で活躍するためには、最新の技術動向の把握は不可欠です。

この記事では、最新のIT技術の一つであるIoTとは何か、について理解しましょう。

まずは基礎知識から―「ソフトウェア」と「ハードウェア」、「サーバ」と「ネットワーク」―

IoTの基礎知識

IoTとは何かを理解するうえで、予め皆さんに理解していただきたいキーワードがあります。

「ソフトウェア」・「ハードウェア」・「サーバ」・「ネットワーク」の4つです。

 

コンピュータは、与えられたInputとなる情報を、コンピュータに与えられた規則に従って演算し、Outputとなる情報を作り出します。これは昔も今も変わりがありません。

「ソフトウェア」とは、簡単に言えば、コンピュータに与えられるInputを演算しOutputを生成するための規則です。

これは、プログラミング言語(コンピュータが理解できる言語)によりプログラマが作成します。

皆さんが日々勉強しているプログラミング技法は、コンピュータに対する命令文の書き方です。

しかし、コンピュータに演算する規則が与えられても、実際に演算する機構がないと演算はできません。

これを「ハードウェア」といいます。

具体的には、演算する部分・データを記憶しておく部分・Inputが入力されてくる部分・Outputを出力する部分等があります。

さて、初期のコンピュータは、ハードウェアとソフトウェアの両方が一つの機械の中にまとまっていました。

しかし、徐々にコンピュータは複数の端末に分かれ、個々の端末を通信回線で結んだものを全体としてコンピュータとして使うようにしました。

このとき、それぞれに異なった役割を担う端末を「サーバ」と呼び、「サーバ」と「サーバ」は「ネットワーク」でつながることになりました。

「サーバ」とはコンピュータシステムの中で何らかの役割を果たしている端末、「ネットワーク」とはサーバとサーバをつなぐ通信網であると理解しておきましょう。

本題―「IoT」とは何か―

IoTとは

IoTとは、社会にある、ありとあらゆるモノの中にサーバを組み込み、それらの無数のサーバをネットワークで結ぶことによって、色々の社会インフラや家庭で使う機器をコンピュータによって制御しようとするシステムを言います。

(IoTは ”Internet of Things(モノのインターネット)”の略語です。)

実は、IoTと似たようなアイデアは、1980年ごろには議論され始め、1992年には在庫状況やドリンクの温度が遠隔地にあるオフィス内の端末で把握できるコーラ自販機が発明されました。

日本でも、2000年ごろから「ユビキタスネットワーク」という名前で、「ゴミになるモノにサーバを取り付けておき、焼却炉に設置されたサーバと通信して効率的な処理方法を決定する」等のアイデアが出されていました。

しかし、1990年代から2000年代にかけては、外界の色々な情報の検知や情報通信に必要なハードウェアの価格が高く、IoT的なアイデアの実用化が進みませんでした。

IoTを実用化しようとすると、極めて大量のデータを処理する必要があるのですが、これに必要なハードウェア技術が開発されておらず、コスト・パフォーマンスの観点から引き合わなかったのです。

2010年頃になって、外界の状況を検知するセンサーや情報通信に必要な半導体、情報の貯蔵に必要なストレージ等のハードウェア機器の価格が劇的に低下した結果、IoTの実現が可能となってきました。

その結果、今日では冒頭にあげたスマート家電をはじめとして、次のようなIoT的システムが実用化されています。

都市部には橋梁や高架鉄道・高架道路が無数にありますが、橋や高架はメンテナンスをしなければ崩落の危険性があります。

そこで、橋や高架の各部に通信機能をもつセンサーを取り付けておき、道路管理者のオフィスにあるサーバと通信して保守点検の必要な箇所を自動的に把握できるシステムが実用化されています。

また、自動運転車も、IoTの活用の一事例です。

自動運転の基本的なコンセプトは、自動車に取り付けられた様々なセンサーが自動車と周囲の人や車、構造物との距離を測定し、測定結果を自動車に内蔵されているコンピュータに送信し、コンピュータによる解析を行って得られた結果をハンドル・ブレーキ・アクセルに備えられたサーバに送信して自動車を制御する、というものです。

IoTの今後―IoTはAIへと昇華するか

IoTとAI

既述したとおり、IoT技術の実用化の背景には、センサーや半導体、ストレージの劇的な価格低下があります。

その結果、人間はこれまででは考えられなかったスピードで大量のデータを処理できるようになりました。

この記事でこれまでに紹介したIoTの実用化例は、確かにコンピュータが文字通り電子「計算機」として使われていた時代から見れば、全く異質の機能を果たし得た例といえます。

しかし、根本的な点では黎明期のコンピュータと変化がないのです。

ごく初期のコンピュータも「スマートエアコン」も、「コンピュータが、人間が作っておいたロジックに従って、あるInputを演算し結果をOutputさせる」という意味では本質的な変化はないのです。

ですが、コンピュータ自身が自分を制御するロジックを周囲の状況に応じて書き換えることができるようになったら…。

このとき、そのコンピュータは「人工知能(AI-Artificial Intelligence-)」を持つようになった、ということになるのです。

皆さんは、「ビックデータ」という言葉を聞いたことがあるかと思います。

ビックデータ技術は、簡単に言えば大量のデータを処理させて人間が見つけられない因果関係を発見するために使われています。

当然、IoTシステムでは各所に設けられた無数のデータが大量に集まります。

この大量データをビッグデータ技術で処理すれば、未知の因果関係が得られることになります。

この因果関係をもとに、(半)自動的にIoTシステムのロジックに反映させていけるようになると、「予め人間が与えたロジックに従って、Inputを演算しOutputを出力する。」という、これまでのコンピュータの在り方が根本的に覆るわけです。

なぜなら、コンピュータがコンピュータ自身でシステムのロジックを状況に応じて変えていけるとしたら、それはコンピュータ自身が自ら「思考している」ということに他ならないからです。

これは、広く言われている「AI」の実用化と同義といえるでしょう。

このような方向に技術が発展するかどうかが、IoT技術の今後を見る一つのポイントとなるのではないでしょうか。

まとめ―IoTの現在と未来

IoTの現在と未来

この記事では、コンピュータ技術の基本的な概念である「ソフトウェア」と「ハードウェア」、「サーバ」と「ネットワーク」について紹介したうえで、最近よく言われる「IoT」技術について、技術的に実用化例を挙げて説明しました。

そのうえで、IoTを使ったシステムが、ビッグデータ技術によって見いだされた因果関係を(半)自動的に自らのシステムのロジックにフィードバックできれば、今日広くいわれる「AI」の実用化に近づくことになることを説明しました。

日々、プログラミング言語を学んでいる皆さんからみると聞きなれないお話だったかもしれません。

しかし、近い将来皆さんがIT技術者として活躍するようになれば、当然会社やクライアント企業から、この記事で紹介したような新技術に関わる仕事への参画を求められることもあり得ます。

IT技術者としては、常に最新技術の動向を、その技術を具体的に自分の言葉で理解できるよう努めるべきかと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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